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Showing papers by "Tadahiro Takada published in 1983"



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TL;DR: そ こでわ れわ が は よ り客 観的 判定 法 と して超 音波 検査 を導 入 した ところ,急 性 虫 垂炎 の炎 の超 波所 見 の基
Abstract: 急 性虫 垂 炎 の診断 に は,従 来 か ら発 症形 式や 触診,聴 診,白 血球 数 な どを総合 的 に判 断 し行 なわ れ て きた.し か し時 に術前 の病 理 や病勢 が実 際 と異 な るこ とが しば しば み ら れ た.そ こでわ れわ れ は よ り客 観的 判定 法 と して超 音波 検査 を導 入 した ところ,急 性 虫 垂炎 の超 音 波所 見 の基 本 はstrong echoに 囲 まれ たcystic pattemで あ った.し か も虫 垂 の形 状 や糞石 の存 在,周 囲腹 水 の存在 も診 断可能 で あ った.さ らに保存 的治療 で症状 の改善 を みた もので は虫垂 像 が消失 した.な お,正 常 例 で はいず れ も虫 垂像 を認 め なか っ た. そ こで 過去1年 間 に帝 京大学 第1外 科 で 経験 した46例 中 超音 波検査 で虫 垂 が描 出 され た もの は21例,描 出 され な か った もの は25例 で あ った.又46例 の計量 診 断で はtype Iが 29例, type IIが14例, type IIIが3例 であ った. 壊 疸性 虫垂 炎4例 の超 音波 検査 で は全例 虫垂 像を描 出 で き,計 量 診断 で も全 例 手術適 応 であ った.蜂 窩織 炎性 虫垂 炎7例 の超音 波検査 で は全例 虫垂 像 を描 出で きたが.計 量 診断 で は手術 適 応 の ないtype Iが1例 認 め られ,悪 性過 誤で あ った.カ タル性虫 垂炎16 例 の超 音 波検 査 で は 虫垂 像 が 描 出で きた ものは6例,描 出で きな か った もの は10例 で あ った.又 計量 診 断 にてgangrenous appendicitis又 はappendicitis peritonitisと 過 剰 診 断 した2例 とも,超 音波検 査 で は虫垂 像が描 出で きなか った.保 存 的例19例 の超音 波 検査 では虫 垂像 を 描 出で きた もの は4例 で残 り15例 は描 出 で きなか った.計 量診 断 では 全例type Iで あ った. 以上 の結 果 か ら急性 虫垂 炎 に対す る超 音波 検査 はそ の病期,病 勢 を よ り客観 的 に判定 で きる こ とか ら,急 性 虫垂 炎 の手術 適応 の決 定 に非 常 に有意 義 であ る と思 われ た.