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Showing papers on "Compensatory growth (organism) published in 1974"






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TL;DR: これに対して,生後6~12ヵ月令の第2期に生じた約70kgの体重差(I,II区間の比較)は,その結果による,ほとんどそのままの差で推移し,代
Abstract: 放牧育成による牛肉生産方式にとって,もっとも有力な技術的要因をなしているとみられる代償性発育の現象を,生育期別に検討するために,同一の処理法による3回繰返しの試験を実施した.各回の試験において,秋生まれのホルスターン雄子牛(5カ月令で去勢)24頁が供試され,生後6ヵ月ごとの第1~3生育期について,I区は全期商栄養,II区は第2期(6~12ヵ月令)のみ低栄養,IIIは第1期(0~6ヵ月令)のみ高栄養,IVは全期低栄養の4区に,6頭づつが配分された.試験結果によると,生後6ヵ月令までの第1期に生じた約50kgの体重差(III,IV区間の比較)は,その後30ヵ月令前後の出荷時まで同一飼養条件下にあったにもかかわらず,ほとんどそのままの差で推移し,代償性発育はまったく認められなかった.これに対して,生後6~12ヵ月令の第2期に生じた約70kgの体重差(I,II区間の比較)は,その37%が,約22ヵ月令の出荷時までに取戻された.このばあい,取戻しの70%が16ヵ月令時までにみられ,この時点までの4ヵ月間については,有意な代償性発育が認められた.また,3回の試験において,12ヵ月令時にみられた体重差には,54.2~95.3kgとかなりのバラツキがあったが,体重差の大きいときほど,取戻し効果も大きい傾向がみられた.

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