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Showing papers by "Shogo Oka published in 2010"


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TL;DR: HNK-1 糖鎖は神経系に高発現しており、記憶学習やスパイン構造の成熟に深く関与しているので、生合成の中心となるのは二種のグル
Abstract: HNK-1 糖鎖は神経系に高発現しており、記憶学習やスパイン構造の成熟に深く関与している。その構造はN- アセチルラクトサミンの非還元末端に硫酸化グルクロン酸が付加した(HSO3)-3GlcA β 1-3Gal β 1-4GlcNAc-) 特徴的なもので、生合成の中心となるのは二種のグルクロン酸転移酵素と硫酸基転移酵素である。我々は、これら転移酵素の活性が細胞内においてどのような機構で調節され、HNK-1 糖鎖の発現がどのように制御されているかに着目した。その結果、これら転移酵素群が複合体を形成して効率的に糖鎖生合成を行っていること、また厳密な細胞内局在制御により生合成活性が調節されていることなどを明らかにした。これらの事実は、HNK-1 糖鎖の発現が合成酵素の多面的な活性調節機構により厳密に制御されることを示唆している。